事業内容
技術研究所
積雪寒冷地である北海道に適した舗装材料を開発すべく、当社独自の研究施設として1960年(昭和35年)に「材料試験所」を設立しました。初代の試験所長に中田良孝(現代表取締役会長)が就き、道路の凍上対策や路面の摩耗対策などの技術的課題に取り組んできました。
1974年(昭和49年)に「技術試験所」と改称し、1983年(昭和58年)には施設を拡張しました。さらに、2025年(令和7年)には技術開発および研究活動の体制強化に伴い、同地区内に新築・開設し、名称を「技術研究所」に変更しました。現在は、6名の技術職員が業務に従事しています。
技術研究所は、社員の教育・研修機関の役割を担うとともに、時代の要請に沿う新たなニーズや、積雪寒冷地のさまざまな課題に応えるべく研究開発を重ねてきました。近年では、低騒音舗装や中温化などの環境配慮型の舗装材料、また、舗装の長寿命化に関する研究に取り組んでいます。

〒005-0817
札幌市南区川沿17条2丁目4番2号(技術研究所 2F)
TEL(011)571-8508
FAX(011)571-8675
事業紹介
1. 依頼試験 |
路盤材料、アスファルト混合物に関する各種試験 土質、地盤改良に関する各種試験 |
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2. 研究開発 |
大学、他の研究機関との共同研究 新材料、新技術の開発 |
3. 社員教育 | 社員の技術力向上のための教育・研修 |
主な試験機器
アスファルト混合物関係
- 3連式ホイールトラッキング試験機
- AMPT(Asphalt Mixture Performance Tester)
- 温度応力試験機
- 加圧透水試験機
- 曲げ疲労試験機
- 自動アスファルト抽出回収装置
- アスファルト試験機器(針入度、軟化点、薄膜加熱 ほか)
- マーシャル安定度試験機
- ローラ・コンパクタ
- ジャイレトリー・コンパクタ(可搬型)
- ラべリング試験機
- ロサンゼルス試験機(材料試験用、低温カンタブロ試験用)
- ソックスレー抽出器
- アブソン抽出装置
- 最大比重測定装置
- DFテスタ(摩擦係数測定装置)
- CTメータ(回転式テクスチャメータ)
- すべり抵抗試験器(BPN)
- 透水試験器(現場試験用、室内試験用)
- ディップスティック(舗装プロファイル測定装置)
- マルチロード・プロファイラ(MRP-3000)

3連式ホイールトラッキング試験機
本試験機は、試験輪を直進走行させ、高温時(60℃)における加熱アスファルト混合物の耐流動性を評価する指標である「動的安定度」を測定するために使用するもので、3連式は同時に3枚の供試体の試験を行うことができ、作業の効率化を図れます。また、加熱アスファルト混合物の水の作用条件下での剥離状況を測定する「水浸ホイールトラッキング試験」にも対応しています。
〇試験機の動画リンク

AMPT
本試験機は、米国において広く活用され、アスファルト混合物の弾性係数を求めるDynamicModulus試験、塑性変形抵抗性を評価できるFlowNumber試験、リフレクションクラック抵抗性を評価できるOverlayTest法などが行えます。
※AMPT
(Asphalt Mixture Performance Tester)

温度応力試験機
本試験機は、アスファルト混合物が温度変化で膨張および収縮する際の応力または変形量をシュミレートするために使用します。アスファルト舗装のひび割れのメカニズムや熱応力による荷重の変化の分析に用いられます。

加圧透水試験機
本試験機は、加圧した水によりアスファルト混合物の透水量を測定し、アスファルト舗装の防水性や遮水性を評価する指標である「透水係数」を求めるために使用します。

曲げ疲労試験機
本試験機は、アスファルト混合物が繰り返し載荷を受けた場合の疲労破壊に至るまでの回数を測定し疲労抵抗性を評価するために使用します。使用材料や混合物の基本的な性状の確認および選定、配合設計、バインダー等の評価に用いられます。
〇試験機の動画リンク

自動アスファルト抽出回収装置
本試験装置は、アスファルト混合物に含まれているアスファルトの抽出から蒸留回収を全自動で同時に行うことができる装置で、抽出溶剤には人・環境に優しい炭化水素系溶剤「ASゾール」を使用し、蒸留回収した溶剤はリサイクルすることができるため省資源・省力化・環境問題に配慮した試験装置です。
土質関係
- 凍上試験機
- 衝撃加速度試験機
- 電動式載荷装置(一軸圧縮試験、CBR試験 MAX:50kN)
- 現場CBR試験機
- コーンペネトロメータ

凍上試験機
本試験機は、土の供試体を吸水させつつ供試体の温度を徐々に低下させ凍結させます。その時の凍上変位量と時間から土の凍上性を代表する指標の1つの凍上速度(mm/h)の値を求めます。 当社の試験方法は、地盤工学会の凍上性判定のための土の凍上試験方法(JGS 0172)で行っています。

衝撃加速度試験機
本試験機は、一定重量、一定直径の半球体を有するランマーを一定の高さから路床等に自由落下させ、その時の衝撃加速度の大きさを測定します。

電動式載荷装置
本試験機は、各種の圧縮試験、引張試験を行うことが可能であり、最大50kNまで測定することができます。 測定したデータは、専用ソフトによりエクセル上に記録され、容易にデータ解析ができます。
その他
- 圧縮試験機(MAX:1,000kN)
- 恒温室(10 – 70℃)
- 低温室(-30 – 0℃)
- 赤外線熱画像装置