サステナビリティ
森林整備事業
DOKO Green Action
木を育て、
豊かな森を蘇らせる。
人間社会にもたらされた豊かさのお返しとして、
荒廃した山林を緑豊かな優良林によみがえらせることを目的とし、
森林整備事業を手掛けています。
豊かな社会を築く、道づくりと森林育成
今日、会社を支えて頂いた社会に対し、創業者(故中田敏博翁)は、戦後の荒廃した道内の山々を、緑豊かな山へと蘇えらせ、自然と人間との調和の取れた環境保全に取り組むことを目的とし、森林育成事業を1978年(昭和53年)から、瀬棚郡今金町で3000町歩を目標に始めました。
森林育成は、2代3代と長い時をかけて行う事業です。事業継続の為、「道造り」を堅実に続ける事が、「森造り」となり、豊かな社会環境づくりへとつながる我々の大きな使命であると考えます。
施業方針
- 無立木地への造林については、現地の育成条件等を調査し郷土樹種であるトドマツを主体に植栽し育成する。
- 生育が良い天然林については、現状を維持し自然環境の保全に努める。
- 生育が良くない広葉樹天然林については、現地の生育条件等を勘案し自然環境に十分留意し、植栽等の補助作業を実施し育成する。
- 立木の伐採・売却については、止むを得ない場合を除いて今後100年間行わない。
- 森林保護のため、有害鳥獣の駆除、および林野火災の防止に努める。
- 所有林の管理や林地の保全を図るため作業道の作設および治山に努める。
保有林データ
昭和53年から檜山管内今金町と後志管内留寿都村に山林を取得し、計画的な植林・育林事業の取り組みを行ってきました。その面積は、今金の山林を中心に徐々に規模を拡大し、3,132ha(2022年9月現在)にまで達しています。クマ笹が生い茂る原野に苗を植えるところからスタートして、下刈り、除間伐、害虫駆除など、一本一本に愛情を注いでいます。

2021年9月現在
人工林 樹種別
トドマツの多いこの土地の生態系を
そのまま活かした山づくりを行っています
人工林 樹齢別
永いもので樹齢60年育成しています
森づくりのサイクル
-
植樹
一定間隔で木を植えて行きます。自生していた樹種にあわせて植樹します。
-
草刈り
身の丈よりも高く生長した草を刈っていきます。
-
林道整備
調査や間伐のため、山に分け入る際の林道を整備します。
-
枝打ち
林の中で光が十分に当たらなくなった下枝は生長の妨げとなります。ハシゴや昇降器具を使い、幹の下のほうの枝を払います。
-
間伐
林が混んで光が遮断されると下草も生えず樹木の下枝や葉が枯れてしまいます。優良木を残すようにして伐採・調整し幹の成長を促進します。
-
調査測定・記録
下草を気にせず移動できる積雪の時期に、幹の太さや樹高を測定し、生長の度合いを調査します。
民有林造林コンクールで林野庁長官賞を受賞


受賞の対象になったのは、当社が北海道瀬棚郡今金町に所有する0.7haのトドマツ林で、森林施業の計画性や造林、保育状況などを審査した結果、満点の100点を獲得しました。
今回の受賞は、無立木地を購入し社会還元として長期間植林を進めたことに加え、地元雇用による地域貢献、適切な森林作業路の配置、適切な密度管理を実施したこと、また、明確な施業目的を持ち自ら施業に参画したことなどが高く評価された結果です。
過去には、平成5年に北海道産業貢献賞、平成8年には後志支庁管内民有林造林コンクール優秀賞、平成11年には東北・北海道地区民有林造林コンクール林野庁長官賞、平成19年には、ほっかいどう森づくりコンクールトドマツ部門最優秀賞を受賞しています。