誠実さを貫き、信頼を積み重ねて
1949年(昭和24年)、まだ札幌にも舗装道路は少なかった時期に、当社は創立しました。以来、北海道における「道造り」のパイオニアとして、広大な大地でマチとマチ、人と人を結ぶ社会基盤の整備に携わってまいりました。
当社の使命は、道路整備を通じて社会に貢献することです。社会が持続的に発展し、人々が安心で快適な生活を送るため、産業・経済・環境のあらゆる面に寄与する道路ネットワークの構築と整備に取り組んでいます。
そのためには、国・道・各市町村や地域で暮らす人々の思いに誠実に向き合い、小さな信頼を一つひとつ積み重ねていくことが事業の基盤であると考えます。「誠実」は当社の社訓であり、当社の社員は若いうちから責任ある立場に就き、地域の方々と信頼関係を築きながら使命感とやりがいを持って職務にあたっています。
重要性が高まる道路の役割
近年は、道路整備事業を取り巻く環境が大きく変化しています。利便性・経済性重視の開発だけではなく、環境保全や防災、安心安全な社会生活への配慮など多様な機能が求められ、バランスの取れた開発・整備が不可欠となっています。道路の補修や整備が行き届かなければ、モノや人の移動に支障が生じたり、環境負荷が大きくなるなどの影響が出ます。大きな災害が起きた際の避難路としても、スムーズに移動できる道路の確保は重要です。持続可能な社会の発展や、人々の生活を守る上でも、道路の担う役割は多様化していると考えられます。
特に近年は、環境への配慮が重視されています。当社では、「道造り」の草分けであった時代から、技術試験所や環境管理事務所を構えて技術向上を目指すと同時に、ICT技術を活用した施工の効率化にも取り組んでいます。
また、当社は1978年(昭和53年)、北海道檜山管内の今金町に山林を取得し、植林・育林事業を展開しています。現在は今金町と後志管内の留寿都村に約3,132ヘクタール(2021年9月現在)の社有林を有し、政府が提唱するカーボンニュートラルや世界的な目標であるSDGsの実現にも大きく貢献しています。
未来へ続く道路のあり方を求めて
私たちは今、改めて「道路整備とは何か」を問い直す時期にきているのではないかと思います。北海道の発展とともに広がり、経済的成長を支えてきた道路ですが、これからは、50年先100年先の未来へ続く「道」としてどうあるべきかを考えなければならないでしょう。道路の果たす役割が拡大するなか、強靭かつクオリティの高い道路を造り、守り続けることは、私たちに託された使命であると感じています。
それは、私たちだけで解決できるものではなく、自治体や地域の方々と一緒に考えていくべき課題でもあります。当社では、子どもたちを対象としたイベントやボランティア、道路の大切さを伝えるオリジナル絵本の制作・贈呈など数々の社会貢献を通じて、道路整備への理解を深める活動を行っています。これからも、道路の担う役割や未来へ向けた道路のあり方を、みなさまとともに考え続けたいと思っております。