100th Anniversary since1924

道路工業株式会社

道を造り、時代を繋ぐ。

Message

THE
NEXT CENTURY
BEGINS

次の一世紀が始まる

当社は2024(令和6)年2月28日に創業100周年を迎えます。
大正13年創業者中田敏博が志を持って旭川市にて創業し、
多数の苦境を乗り越え現在に至っております。

この長い歴史を貫いてきた企業精神は、創業者が掲げた社訓の『誠実』であります。
私たちは道造りをするにあたり『誠意をもって実行しよう!』と心を一つにしてまいりました。総合建設業として舗装工事を主とし昭和初期の未整備の道を舗装することにより、
社会資本整備に携わり地域経済の発展に寄与してきたと自負しています。

地域と地域を結ぶ幹線道路や高速道路、空港滑走路、
市町村や農道の道路整備を行い続け、
北海道の発展と共に、当社も成長させていただいております。

多くの諸先輩の方々の努力が積み重なって現在の道路工業が存在しています。
その方々に感謝を申し上げるとともに、
「道造り」を通じて社会に貢献するという当社の使命を胸に
社員一丸となって次の100年に向かって邁進していくことをお誓いし、
創業100周年を迎えてのご挨拶とさせていただきます。

代表取締役社長 中田 隆博

History

100年の歩み

創業の
源泉

創業者の中田敏博は1901年に富山県山間部の雪深い黒部市柳沢で産声を上げた。
1917年に北海道へ移住し、17歳で農業経営に従事。1921年に酒井組で土木建築請負業に入社し、1924年に創業。戦時中は飛行場の舗装に従事。
1945年以降、苦難の時期を乗り越え1960年に道路技術試験所を設立。
1962年には紺綬褒章を受章。1975年に会長に就任し、1987年に満86歳で道路一筋の生涯を閉じました。
中田敏博の情熱で築かれた舗装技術は、彼の生涯を通じて多くの賞賛を受けました。

中田 敏博
創業者 中田 敏博
中田 良孝
代表取締役会長 中田 良孝
中田 隆博
代表取締役社長 中田 隆博

1924 - 1959

黎明期と
戦後復興の
道づくりへ

1924年、創業者の中田敏博は23歳で旭川で土木請負業を興し、その後札幌に拠点を移しました。1927年10月にはビチュマルス道路工業(株)札幌出張所技術主任に就任し、戦時中は主に飛行場の舗装などに携わりました。戦後はしばらく米軍の舗装工事に従事し、経験を積みました。当時は戦後初期で資金や資材が不足しており、多くの苦難を乗り越えました。この誠実な仕事ぶりが地域住民や発注者の信頼を勝ち得て、今日の道路工業の礎を築き上げました。

  • 昭和20年代 札幌市内中心部
  • 昭和31年 芦別市舗装新設
道路開発の歩み
北海道の歩み
1924
1950
第1回さっぽろ雪まつり開催
1951
北海道開発局設置
1954
青函トンネル起工式挙行
1956
道路整備特別措置法成立
1957
高速自動車国道法成立
札幌テレビ塔完成

1960 - 1969

技術研究
試験の始まり

昭和30年代には、国の道路整備が進まず、しかし特定財源法や5カ年計画により急速に進展しました。これに伴い、舗装新設工事が行われ、物資輸送や長距離移動の利便性向上に寄与しました。積雪寒冷地向けの舗装技術確立のため、1960年に初の道路技術試験所が建設されました。低温実験室での基礎実験を通じ、積雪地域の防滑舗装の基盤が築かれました。1963年には機械工作所が設置され、舗装用機械の改良に成功しました。特に三菱重工製のフィニッシャーの改良で注目すべき成果を上げました。

  • 1964年(昭和39年)年機械工作所
  • 1969年(昭和44年)芽登作業所 士幌アスファルトプラント
1961
道路整備5カ年計画閣議決定
北海道の米生産量が初の全国一に
1962
NHK札幌がFM実験放送開始
1963
第2期北海道総合開発計画スタート
1966
IOCが1972年冬季オリンピックの開催地を札幌市に決定
1968
第5次道路整備5カ年計画閣議決定

1970 - 1979

経済成長の礎として
森林整備活動の
始まり

1972年の札幌冬季オリンピック後、札幌市は地下街や南北線、堤防道路などの整備で発展。しかし、高度経済成長の終焉と石油ショックで建設業は冷え込みました。この時、創業者中田敏博は山林を取得し、緑の森を再生させる森林育成事業を始めます。その遺志は中田良孝会長、中田隆博社長へ。2022年現在、面積は3,132haに達し、クマ笹の原野から愛情を込めて一本一本育て上げています。

  • 1978年(昭和53年)今金町森林
  • 1979年(昭和54年)道央自動車道 北広島I.C~札幌南
1970
北海道舗装事業協会発足
1971
冬季オリンピック札幌大会関連工事が集中
1972
  • 第11回冬季オリンピック札幌大会を開催
  • 札幌市が政令指定都市に指定
1978
新北海道総合開発計画実施
青函トンネル、本道側陸上海底部貫通

1980 - 1989

寒冷地で育んだ
高レベルの
舗装技術

1980年代初頭、2度の石油ショックにより建設資材が高騰し、その後も国の財政悪化により公共事業予算は厳しさを増しました。当社はこの逆境にも負けず、積雪寒冷地での舗装技術の研究開発に力を注ぎ、結果として1987年度には100億円を超える受注高を達成しました。女満別空港滑走路や道央自動車道苫小牧舗装、道央自動車道苫小牧IC-千歳IC間舗装改良など、代表的なプロジェクトを手がけ、北海道全体での舗装分野での地位を確立しました。

  • 1985年(昭和60年)道央自動車道 札幌
  • 1988年(昭和63年)国道44号 厚岸
1980
北海道土木技術会舗装研究委員会発足
1985
日本人初の宇宙飛行士に毛利衛北大助教授ら3人が決定
1986
路側通信システム(交通情報の提供)の供用開始
第1回冬季アジア競技札幌大会が開幕
1987
JR北海道が発足
1988
青函トンネル開業

1990 - 1999

地域とともに
誠実に

1992年、中田良孝社長が北海道舗装事業協会第2代会長に就任し、1997年には北海道アスファルト合材協会と日本道路建設業協会北海道支部と共に「北海道舗装業界の特別ビジョン」を策定しました。同時に再資源化も本格化し、1992年には3か所に再生合材プラントを設置、翌93年には3か所を追加。1990年代には高速道路の受注が本格的に進みました。

  • 1996年(平成8年)新千歳IC
  • 1996年(平成8年)十勝大橋
1992
冬季路面対策としての排水性舗装の試験的導入
札幌市の人口170万人突破
1993
道内初の半たわみ性舗装の実施
北海道南西沖地震発生(M7.8)
1996
道路交通情報システム(VICS)の運用開始
コンサドーレ札幌が誕生

2000 - 2009

連続表彰の実績
環境保全への
取り組み

2001年、中田隆博が社長に、中田良孝が会長に就任しました。公共事業予算の減少と厳しい状況にも関わらず、当社は高い技術力と信用力で北海道開発局からの表彰を受け、2001年には初の本州での実績を挙げました。技術面では、道路工業の伝統を守り、数々の特許を取得しました。表彰面では、創業者の遺志を受け継いだ森林整備が2007年に北海道知事賞を受賞しました。

  • 2009年(平成21年)北海道横断自動車道 本別町貴老路
  • 2007年(平成19年)国道5号 倶知安町
2000
ETCの運用開始
2001
札幌ドームがオープン
2002
第11回国際冬季道路会議札幌大会(PIARC)開催
2005
知床が世界遺産に登録
2008
    北海道洞爺湖サミット開催
2009
冬季路面管理支援システムの本格運用開始(寒地土 研)

2010 - 2019

受注環境の
好転と国際化

2010年代には、舗装業界がICTの活用や国際化、労働力不足などの課題に直面しました。公共予算の低迷が続く中、2011年の東日本大震災と「アベノミクス」により業界は転機を迎えました。弊社は長い歴史と信頼を基に、北海道で不動の地位を築き、国際化にも積極的に取り組んでいます。2019年には社会貢献活動が全国建設業協会から表彰され、500万円の寄付も実施しました。未来へのメッセージとして絵本制作も行い、地域社会への貢献を続けています。

  • 2019年(平成31・令和元年)制作絵本「こうたのあたらしいちず」寄贈式
  • 2019年(平成31・令和元年)札幌市内の児童会館等に300冊寄贈
2010
北海道大学の鈴木章名誉教授がノーベル化学賞受賞
2011
札幌駅前通地下歩行空間が開通
2012
国交省が復興JVを創設
2013
北海道の高規格幹線道路開通延長が1,000kmに到達
2016
北海道新幹線新青森-新函館北斗間が開業
2017
i-Construction推進コンソーシアム設立。

2020 - 2023

未来の社会へ
向けて
若手人材育成

2020年2月、中田隆博社長が北海道舗装事業協会の5代目会長に就任しました。親子2代にわたり北海道の舗装業界を牽引しています。当社は2007年からベトナムとの関係を深め、2010年に技術提携。2018年には北海道ベトナム交流協会の会長に就任し、2022年9月にはベトナム名誉領事に、10月には名誉領事館を開設しました。中田隆博社長は、今後も道路工業と地域社会との連携を強化し、未来への挑戦を宣言。社会貢献活動や絵本制作を通じて、道路整備への理解を深める方針を示しています。

  • 2023年(令和5年)若手社員の集い
  • 2012年(平成24年)北海道横断自動車道 釧路市カラ里トンネル
2020
道内で新型コロナウイルスの感染者が増加、鈴木知事が道独自の緊急事態を宣言
2022
国土交通省がインフラ分野のDXアクションプラン(案)を策定
2023
北海道が「ゼロカーボンチャレンジャー登録制度」を資格審査の加点対象に追加
日ハムの新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」が落成・開業

Anniversary Project

100周年
記念事業

ユニフォームの刷新

UNIFORM
RENEWAL

ユニフォームの刷新

当社は創業100周年を迎えるため、新しいユニフォームを制作し、社員の声を取り入れながら改善を行い、本日から全社で着用が開始されました。新ユニフォームは作業時の快適さや清潔感を重視し、ミズノ株式会社が要望に配慮してデザインしました。

創業100周年記念 今金社有林植樹祭

TREE-PLANTING
CEREMONY

創業100周年記念
今金社有林植樹祭

当社は創業100周年を祝し、今金町の住吉山林で植樹祭を開催しました。社長や各世代の社員代表、町の森林組合のメンバーらが桜の木を植えました。参加者は歴史を尊重し、次の100年に向けて決意を新たにしました。

FOR
NEXT FUTURE

次の100年へ

未来社会に、自然環境に、将来を担う
子どもたちに対する
次の100年に向けた
私達の取り組み

#社会

SDGs6つのゴール

SDGs6つのゴール

道路工業株式会社は、国連が提唱する「SDGs」の実現に向けて、企業精神「誠実」を旨とし、サステナブルな社会の実現を目指して、社会や環境に貢献する取り組みを積極的に展開します。

#環境

カーボンニュートラル

カーボンニュートラル

当社は2030年までにCO2排出量を50%削減し、2050年までにCO2排出ゼロを目指しており、日本の地球温暖化対策計画に合致しています。具体的な取り組みとして、CO2排出を減らすためにCO2排出ゼロの電力を利用し、新たなCO2削減対策も模索中です。

#環境

森林整備

森林整備

創業者の中田敏博氏は、戦後の荒廃した山々を緑豊かな環境に戻すことを目指し、1978年に瀬棚郡今金町で3000町歩の森林育成事業を始めました。この事業は長期的な取り組みで、事業継続のために「道造り」を続けることが、森林の育成と社会環境の向上につながる大きな使命と考えています。

#未来

絵本寄贈

絵本寄贈

絵本には、言葉に興味を持つきっかけになったり、絵や言葉からものを想像する力が生まれることで、感情を豊かにしてくれると言われています。同じ絵本に何度も新しい発見をすることもありますし、いろんな種類の絵本に出会うことで多くの刺激を受け、発想力豊かな子どもに育ってくれることを願っています。

#未来

創立70周年記念 絵本製作

創立70周年記念 絵本製作

暮らしを守る、大事な道づくりの意味を知ってもらうために、オリジナル絵本の製作を通してこれまで培った技術を継承してくれる、これからを担う若い世代の育成はもちろんのこと、将来を担うこどもたちに、道づくりの果たす役割や魅力を伝えていきます。

#未来

現場見学会

現場見学会

現場見学会は、普段は目にすることのない建設現場の様子、舗装についての知識、舗装面を利用したお絵かき会を実施します。とても楽しんでいる様子が垣間見え、子ども達の思い出に残る見学会に取り組んでいます。